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2022年2月21日市長コラム108「古壺新酒」

最終更新日:2022年2月21日

古壺新酒(ここしんしゅ)

野口忠直(のぐちただなお)前市長からバトンを受けて十年が経ちました。東日本大震災から一年にも満たない、復興が緒に就いたばかりの時期でした。被災された皆様への思いと何とも言えない不安が日本社会全体を覆っていたように思います。地域の絆と協働の力が未来への鍵だと、以来、全力疾走の日々を過ごしています。



明治から昭和にかけて活躍した俳人の高浜虚子(たかはまきょし)がつくった造語が「古壺新酒(ここしんしゅ)」です。十七文字を尊重し季題の約束は守りつつも、既成の理念を捨てて客観的にあるがままに詠むことをこの造語で主張したのです。自ら「言い得たり」と述べていたそうですが、良き伝統にも変化を加えることの重要性を説きました。

 


野口前市長からの引継ぎは、活動の記録をまとめ、この語句をタイトルにつけた書物でした。いかに正しく変化を起こすか。変化を起こす準備と変化を恐れない勇気の重要性を深く考えました。幸いにして現在、府中市政は極めて順調に進展していると捉えていますが、新型コロナウイルスの変化(変異)に翻弄されているのも事実です。今後も変化に真価が問われます。地域のつながり、未来への育み、活力を創造する新年度予算を市議会に上程しました。市長の任期三期目の折り返し点からさらにスピードを上げていきます。

府中市長 高野律雄

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