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2021年4月11日市長コラム100「拓く」

最終更新日:2021年4月11日

拓く

 昭和29年に府中町・多磨村・西府村が合併して府中市となりましたが、大正8年の西府村の事務報告書にスペイン風邪(インフルエンザの一種)の記録があります。「(やまい)(ため)死ニ至リタルモノ二十八人」と。当時の村の人口は2327人との報告がありますから大変なパニックだったことでしょう。そして、翌年の報告書には、「()(すじ)(おい)テ深ク注意セラレワクチン注射マスク使用等一般ニ励行(れいこう)セシメ」、結果として「死亡セシモノ一人モナカリシ」と記載されています。ワクチンの接種と感染予防の取組により、被害が少なくなったということです。
 
 この記録は、百年後の私たちに重要なメッセージを伝えています。ウイルスなどによる感染爆発は必ず起こること、みんなで予防に努めることが肝要であること、ワクチンの開発と接種が対策の鍵となっていることなどを改めて学びます。さらに、当時の人たちも新しい生活様式を目指し、様々な変化を起こしたことと思います。
 
 私は本年度の市政運営の柱の一つに「新しい未来を(ひら)く」と掲げました。ご承知のように、「拓く」は、荒れた土地を開墾(かいこん)する、新しいことを始める、未知の領域に(いど)むという意味を持ちます。まさに、ウイズコロナ・ポストコロナと表現される、これまで想像していた未来と違う未来を創造することが大きな目標です。


 

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