このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
  1. 現在のページ
  2. 府中市美術館
  3. 公開制作
  4. 公開制作関連情報
  5. 笹岡啓子公開制作プロセス


サイトメニューここまで
本文ここから

笹岡啓子公開制作プロセス

最終更新日:2025年11月15日

2025年9月20日から始まった公開制作。ここでは、その過程をご紹介します。

10月25日、26日

何度も展示替えされていた公開制作室ですが、いよいよ11月の作品展示期間の構成が決まったようです。笹岡さんの手がける作品のシリーズには、今回の展示のように広島に関わるものの他に、東北の被災地を撮ったシリーズなどがあります。一見して凄惨な画面を思い浮かべますが、笹岡さんの写真には直接そのような表現は見当たりません。共通する興味のありかは、思想を打ち出すことにはなく、また被爆や被災など事実の表象にもないようです。笹岡さんは、「どこであれ、何かが起こった場であり、これから何かが起こる場であるということを表現したい」と言います。

10月18日

公開制作室は、笹岡さんの手によって日々展示作品が入れ替わっています。部屋の外にもモニターが置かれ、過去の作品が流れています。部屋の隅には書籍が並べられています。これらは、笹岡さんが原爆に関して調査する際に参考としている資料の一部だそうです。

10月4日、5日、11日、12日

笹岡さんの出版した本に『photographers' gallery press no.12: 爆心地の写真 1945-1952』(photographers’ galle、2014年)があります。広島に原爆が投下されたあのとき、唯一被爆地を撮影した5枚の写真をカギに、写真と原爆の関りを紐解くという内容です。

自身で撮影するのみならず、本やZINEを編集する作業も制作の一環で行っている笹岡さん。本をつくることは、過去の自分の作品を見返す良い作業にもなるといいます。さらに、絵画や彫刻などの他の芸術分野と比べても、写真が本に最適な形式の美術だということも理由のひとつにあるそうです。

9月20日、23日、27日

公開制作室には笹岡さんの過去の作品も並べられ、さながらギャラリーのようです。モノクロの作品は昔のもの、カラーの作品は近年のものです。
最近の笹岡さんの作品に、広島の現在と過去の写真を重ね合わせたものがあります。ただ重ねるのではなく、写真の色を三原色に分解し、三原色の中のふたつを現在から、ひとつを過去から選んで重ねています。

お問合せ

このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。

本文ここまで
以下フッターです
Copyright (c) Fuchu Art Museum. All rights reserved.