公開制作90 鵜飼美紀
最終更新日:2024年8月23日
Open Studio Program 90 Miki Ukai
《The World in Between》2021年 gallery21yo-jでの展示 撮影:坂田峰夫
概要
鵜飼美紀は、人ともの、場の関わりをテーマに制作する美術作家です。作品に主に用いられるのは、ラテックスという液体ゴムです。それは牛乳のような白色をしており、空気に触れると固まり、飴色に変化します。鵜飼は、ラテックスを大きな皮膜にして、空間に配置します。あわく色づいた皮膜の表面は、光を反射し、また透過して、周囲に静かに作用します。見る者は自身の身体を意識し、研ぎ澄まされた意識は外部へも向けられるでしょう。そして、場所や気象条件といった変数に応じて、人の意識と環境との関係は変化します。鵜飼の手にかかると、この素材は無限の可能性をあらわにするのです。
液体ゴムの性質上、作品の制作は展示場所で行われます。今回は、ラテックスを枠に流し込み、乾燥後に移動して設置する作業を、公開で行います。ゲストを招いての共同制作や、対談も予定しています。鵜飼美紀のこれまでとこれからがぎゅっと詰まった公開制作に、どうぞご期待ください。
会期、開館時間
2024年7月20日(土曜日)から2024年12月1日(日曜日)
午前10時から午後5時
休館日
月曜日(8月12日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)
8月13日(火曜日)、9月24日(火曜日)、10月1日(火曜日)、10月8日(火曜日)、10月15日(火曜日)、11月5日(火曜日)
展示替え期間:9月7日(土曜日)から9月20日(金曜日)
場所ほか
府中市美術館1階 公開制作室 観覧無料
公開制作日時
いずれも、正午から午後5時まで
7月20日(土曜日)、21日(日曜日)、28日(日曜日)
8月3日(日曜日)、12日(月曜日休日)、18日(日曜日)
9月22日(日曜日休日)、29日(日曜日)
10月20日(日曜日)、26日(土曜日)
共同制作
10月5日(土曜日)午前10時から午後5時まで
ゲスト:小川敦生(美術家)
公開設営
10月29日(火曜日)午前10時から午後2時まで
《共有する範囲について <1>》2023年 茅ヶ崎市美術館での展示(参考写真) 撮影:坂田峰夫
作品展示
11月1日(金曜日)以降は、完成作品と近作を展示公開します。
■当館普及員によるガイド
次の日の、午後1時から午後5時は当館普及員によるガイドがあります。
11月2日(土曜日)、3日(日曜日)、4日(月曜日休日)、9日(土曜日)、10日(日曜日)、16日(土曜日)、17日(日曜日)、23日(土曜日)、24日(日曜日)、30日(土曜日)、12月1日(日曜日)
その他の時間はガラス越しにご覧になれます。
ワークショップ「静物を鉛筆デッサンしてみよう」
光と影の付け方や鉛筆の使い方などを教わりながら、目の前のものを観察し、画用紙に鉛筆で描きます。
本格的な鉛筆デッサンに取り組みます。初めての方も参加できます。
■日時 8月24日(土曜日)・25日(日曜日)午後1時半から午後4時
注記:2日間連続のワークショップです。両日とも参加してください。
■場所 府中市美術館1階 創作室
■対象・定員 小学4年生から中学生 12名
■参加費(材料費) 500円
■講師 鵜飼美紀・河野英至
■申し込み方法
◎往復はがきでの申し込み 8月1日(木曜日)締切(必着)
往復はがき(1人1枚)に、住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号・返信用宛名を記入して、当館「デッサン」係へ。
(〒183-0001 東京都府中市浅間町1-3)
◎ウェブでの申し込み 8月1日(木曜日)締切
下記フォームよりお申し込みください。
https://logoform.jp/f/TGcPc(外部サイト)
アーティストトーク
2000年の静岡県立美術館での個展を振り返りながら、作家活動を紹介し、また今回の公開制作の成果をまとめます。
■日時 11月10日(日曜日)午後2時から
■ゲスト 李美那(東京藝術大学大学院 教授 グローバルアートプラクティス専攻)
■場所 府中市美術館1階 講座室
■定員 60名/先着順/予約不要/当日会場まで
■費用 無料
開催内容は都合により変更になる場合があります。
茅ヶ崎市美術館での制作風景 撮影:松永勉
鵜飼 美紀
うかい みき
1968年東京都生まれ、神奈川県在住。1994年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修士課程修了。1990年代半ばより発表を始める。主な個展に、「鵜飼美紀 restless・restful 感覚のあいまいな境界」(2000年、静岡県立美術館/静岡)、「ものあい」(2018年、遊工房アートスペース/東京)、「The World in Between」(2021年、gallery21yo-j/東京)。昨年、茅ヶ崎市美術館開館25周年記念展「渉るあいだに佇む 美術館があるということ」に大規模なラテックス作品を出品した。
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このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。