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平成28年度常設展特集「燃える東京・多摩 画家・新海覚雄の軌跡」

最終更新日:2020年7月15日

常設展特集「燃える東京・多摩 画家・新海(しんかい)覚雄(かくお)の軌跡」

府中市平和都市宣言30周年記念事業 たたかうヒューマニズム―平和と労働への賛歌

開催趣旨

 東京・多摩地域で社会運動と結びついて熱く展開された美術の歴史を発掘する企画として、新海(しんかい)覚雄(かくお)(1904-68)の画業を紹介します。
 彫刻家・新海(しんかい)竹太郎(たけたろう)の長男として東京・本郷に生まれ、川端画学校で油彩画を学んだ新海覚雄は、太平洋画会、二科会、一水会などで活躍、同時代の風俗や労働者の姿を描き、社会への眼差しを育みました。終戦を迎え美術界の民主化を掲げる日本美術会に参加、戦争に抵抗したドイツの美術家ケーテ・コルヴィッツに影響を受け、ヒューマニズムの立場で現実に生きる人々を描き、戦後のリアリズム美術運動を主導しました。
 1950年代、社会問題に取材し、人々のたたかいを伝えた新海らの表現を、ルポルタージュ絵画と呼びます。1955年、砂川町(現在の立川市北部)で起きた米軍基地拡張に反対する住民運動を記録した仕事は、ダイナミックな群像表現の起点となりました。盛り上がる世論を背景に基地返還へ至った砂川闘争は、農民、労働者、学生とともに、多くの美術家も支援に参加した文化運動でもあったのです。
 新海は、日本労働組合総評議会(総評)傘下の国鉄労働組合など、全国的に高揚する労働運動を、絵筆をとって励まし、当時の国民文化運動を代表する画家となります。1950年代後半からは、宣伝ポスターと並行して、原水爆を告発するリトグラフにも取り組み、モンタージュ技法をとり入れるなどモダニズムの受容に努めました。日本では数少ない群像の大作に挑戦しましたが、志も道半ばで倒れ、府中の多磨霊園に永眠しました。
 戦後社会派を代表する画家として、東京・多摩の平和・労働運動に足跡を残した新海覚雄の知られざる軌跡を、油彩・水彩・素描・版画・ポスターなど約70点でたどります。

開催概要

会期

2016年7月16日(土曜日)から9月11日(日曜日)まで

休館日

月曜日(7月18日をのぞく)、7月19(火曜日)

時間

午前10時から午後5時(入場は4時半まで)

会場

常設展示室

主催

府中市美術館

観覧料

一般200円(150円)、高校・大学生100円(80円)、小・中学生50円(30円)

注記1 ( )内は20名以上の団体料金
注記2 未就学児及び障害者手帳等をお持ちの方は無料
注記3 府中市内の小中学生は「学びのパスポート」で無料
注記4 70歳以上の市民の方は無料(住所・年齢が分かるものをご呈示ください)
注記5 企画展「とことん!夏のびじゅつ(じ)かん」チケットで観覧できます

学芸員によるギャラリートーク

日時

7月23日(土曜日)、8月7日(日曜日)、9月10日(土曜日)午後2時から

場所

常設展示室

費用

無料(ただし、別に常設展観覧料が必要)

内容

常設展特集「燃える東京・多摩 画家・新海覚雄の軌跡」の作品解説

説明

武居利史(当館学芸員)

参加方法

当日直接会場へ

講演会「社会的画家・新海覚雄の軌跡」

日時

8月28日(日曜日)午後2時から

場所

講座室

費用

無料

内容

1950~60年代の社会運動とともに歩んだ画家・新海覚雄の仕事を考える

講師

鳥羽(とば)耕史(こうじ)(早稲田大学文学学術院教授)

参加方法

当日直接会場へ

アートトーク「アートアクティヴィズムから見た新海覚雄」

日時

8月27日(土曜日)午後2時から

場所

講座室・常設展示室

費用

無料(ただし、別に常設展観覧料が必要)

内容

今日の「社会に関与する芸術」を研究する視点から新海覚雄の活動と作品を考える

ゲスト

狩野(かのう)(あい)(アートアクティヴィズム研究)

司会

武居利史(当館学芸員)

参加方法

当日直接会場へ

映画上映・亀井文夫監督「流血の記録・砂川」

日程

8月12日(金曜日)から19日(金曜日)まで(月曜休館)

時間

第1回:午前10時半、第2回:12時半、第3回:午後2時、第4回:3時半

場所

講座室

費用

無料

内容

砂川闘争を記録した戦後社会派ドキュメンタリーを代表する作品(1957年、56分)

参加方法

当日直接会場へ

注記:当初告知していた毎時30分からの上映時刻が変更になりました。

現地探訪会「砂川闘争の現場を歩く」

日時

9月4日(日曜日)午後1時から4時

場所

立川市砂川学習館ほか

費用

無料

内容

画家も参加した砂川闘争の現場を歩き、体験者の方の話などを聞く

案内人

星紀市(ほしきいち)(砂川を記録する会)・武居利史(当館学芸員)

参加方法

8月25日(木曜日)まで(当日消印有効)に、往復はがき(1人1枚)に住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号、返信用あて名を記入して、当館「砂川」係へ/FAXまたは電子メール可/現地に直接来た方も参加できます

注記:当初現地集合と告知していましたが、事前申込みをしていただくことにしました。

立川市砂川学習館への交通
〒190-0031 立川市砂川町1-52-7 電話042-535-5959
JR「立川」駅北口バスターミナル1からバス(瑞穂営業所、三ツ藤住宅、イオンモール、武蔵村山市民会館、箱根ヶ崎駅行)で「砂川四番」下車すぐ
または多摩モノレール「砂川七番」駅から五日市街道を西に徒歩約20分

広報用資料

新海覚雄図版キャプション

《構内デモ》1955年、162×241.5cm、油彩・キャンバス、国鉄労働組合蔵
《行動隊長 青木市五郎》1955-56年、48×36cm、水彩・コンテ・紙、立川市歴史民俗資料館蔵
《戦争と失業のない日本を!》1960年、ポスター、76×52cm、法政大学大原社会問題研究所蔵
《ノーモア・ヒロシマ》1961年、リトグラフ・紙、43.5×58.2cm、法政大学大原社会問題研究所蔵
《真の独立を闘いとろう》1964/68年、311×226cm、油彩・キャンバス、板橋区立美術館寄託
《老船長》1932年、油彩・キャンバス、144.5×96cm、東京国立近代美術館蔵
《独立はしたが》1952年、油彩・キャンバス、145.4×97cm、福富太郎コレクション資料室蔵

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