親子で旅する展覧会 ささやき投句入選作
最終更新日:2012年9月4日
7月14日から9月2日まで開催されました「親子で旅する展覧会」では、
絵を見ての感想を5・7・5の俳句で詠む「ささやき
会期中1000句を超えるたくさんの応募をいただき、本当にありがとうございました。
その中から担当者・スタッフらが、絵画作品と句の内容が調和した作品を選句させていただきました。
以下に特選・入選の作品を発表します。
特選
夏が来た ぼくがわたしが! せいくらべ
(牧野虎雄「向日葵の園」を見て R・Iさん)
人は皆 下を見ながら はや歩き
(相笠昌義「交差点にて 夏」を見て Kさん)
うさぎがね いっぱいいるけど さみしいな
(呉亜沙「My Position-comings and goings-」を見て るなうささん)
目を閉じて 今のあなたは 別世界
(呉亜沙「My Position-comings and goings-」を見て きなこもちさん)
さがしてね うさぎにばけた ぼくはどこ?
(呉亜沙「My Position-comings and goings-」を見て M・Hさん)
木々の中 合わせるピントに 立つ自分
(神谷徹「Morrow」を見て 府中のフェルメールさん)
くだりざか はしってくだる おにごっこ
(三岸好太郎「六甲風景」を見て みかさん)
八ヶ岳 連なる山は どこまでも
(前田政雄「八ヶ岳」を見て N・Kさん)
三姉妹 育てし昔 思ふ夏
(有島
まつのきも きもちよさそう いいきもち
(正宗得三郎「磯馴松」を見て はやとさん)
赤い花 美ら海 の波 島のいろ
(佐田勝「デイゴ 沖縄の家」を見て
青い海 原始の記憶 よみがえる
(久保理恵子「記憶のはじまり」を見て イパネマの娘さん)
しろいばら まんなかはーと みつけたよ
(富田有紀子「723」を見て K・Iさん)
ビシ!バシ!と 墨で叩けば 芸術だ!
(篠原有司男「ボクシング・ペインティング」を見て 有江ママさん)
夏休み 期間限定 自由人
(清宮質文「夏の終わり」を見て R・Yさん)
入選
甘い香の 並木を通る 父さんと
(椿貞雄「泰山木花」を見て たまれいこさん)
お花が咲く 大きくきれいで ふっくらだ
(椿貞雄「泰山木花」を見て)
果物が リアルに見えて おいしそう
(正宗得三郎「静物(スイカ・いちじく・プラム・ぶどう」を見て)
同じ青 光と影で 色違う
(
すきとおる 光がみせる 七色の世界
(
きらきらと 朝の光で 今日始まる
(
夏の朝 涼やかに咲く 花一輪
(
ケイトウが 朝日を浴びて 赤燃ゆる
(山脇信徳「ケイトウの花」を見て 羊ヶ丘ゆめみさん)
なつかしい いなかのかおり おもいだす
(水木伸一「鶏頭と朝顔」を見て りんきょうさん)
人の上 ゆらゆらゆれる 夏の風
(神谷徹「Morrow」を見て トマトさん)
同じ背の 同じ顔が けだるい夏
(相笠昌義「交差点にて夏」を見て ふじすみさん)
歩き出せ 今日のわたしは どこへ行く
(呉亜沙「My Position-comings and goings-」を見て ハナナさん)
ペンギンは とてもかわいい やさしい子
(山本
ペンギンに かおをあてはめ てれくさい
(山本
暑い夏 こっちへおいでと 呼んでいる
(山本
田舎道 君をおいかけ 独り旅
(久野和洋「地の風景・道のかたち」を見て 夢羽さん)
ながいみち ゆらりとつづく えいえんに
(久野和洋「地の風景・道のかたち」を見て)
ふじさんは いつでもきれい うつくしい
(和田英作「富士」を見て)
秋がすぎ ひんやりしてきた 冬の富士
(和田英作「富士」を見て K・Tさん)
雄大な 富士を見つめて 帰路につく
(和田英作「富士」を見て 後白河さん)
石橋は わたってみると 幸せだ!
(
富士山は 雲の上から 見ているよ
(アルフレッド・イースト「富士山」を見て R・Mさん)
このふがく かつしかさんも なっとくだ
(アルフレッド・イースト「富士山」を見て しんさん)
富士山は 百年前も 美しい
(アルフレッド・イースト「富士山」を見て みくさん)
夏休み 登ってみたいな 富士の山!!
(アルフレッド・イースト「富士山」を見て ママさん)
あの教会 いつも遠目に 雨サンサン
(レオン・リシェ「風景」を見て 永弥しとささん)
雨のあと 太陽そろそろ 出てくるよ!
(レオン・リシェ「風景」を見て クロテツさん)
夕立ちの あとからのぞく 日の光
(レオン・リシェ「風景」を見て アリエルさん)
雨上がり さしこむ光 夏の色
(レオン・リシェ「風景」を見て 大倉っちさん)
ふしぎだな 夏の合宿 また行きたい
(伊藤
木崎湖の 水にうつるは 空の青
(三宅
夏の尾瀬 亡き祖母と共に 歩みたし
(大下藤次郎「尾瀬」を見て さとみさん)
山の色 青くてきれいで いいかんじ
(大下藤次郎「尾瀬」を見て)
山と森 小鳥の鳴き声 聞こえそう
(大下藤次郎「尾瀬」を見て Ryusei☆さん)
猛暑日に 尾瀬の緑に 思いはせ
(大下藤次郎「尾瀬」を見て じんちゃんさん)
睦まじく いつかは住みたい 八ヶ岳
(前田政雄「八ヶ岳」を見て ゆっきーさん)
やつがたけ おもしろいきだ のぼりたい
(前田政雄「八ヶ岳」を見て)
川の声 岩もよんでる 夏の声
(前田政雄「渓流」を見て R・Hさん)
おさかなが かくれていそう 川の中
(前田政雄「渓流」を見て たけぞうさん)
白い波 まるできれいな 雲のよう
(前田政雄「甲斐駒ケ岳」を見て クローバーさん)
宇宙船 仲間をさがし 遠い旅
(松本英一郎「さくら・うし」を見て おばあちゃんさん)
夏の夜 宇宙へとんでく 牛の夢
(松本英一郎「さくら・うし」を見て うにさん)
大岩の 巨大さ示す 人一人
(小西真奈「Awesome Rocks」を見て M・Jさん)
写真か絵 みんなが悩む これどっち
(小西真奈「Awesome Rocks」を見て マナさん)
おおきいな おもしろかった またみたい
(小西真奈「Awesome Rocks」を見て けんたさん)
踏み入れた 砂の感触 夏感じ
(和田英作「三保の松原」を見て S・Tさん)
漁師らが ふんばりつるの なんだろう
(土岐芳助「漁師」を見て ゆずさん)
海見つめ 二人の会話 悲しそう
(吉田ふじを「少女と網を持つ少年」を見て ぐるぐるさん)
なにおもう かえらぬひとを ただおもう
(黒田清輝「浜の夕映」を見て ひろみさん)
おばあさん 重いにもつを はこんでる
(沼部強太郎「小さな
しずかなる 夏のはまべで ひとやすみ
(前田政雄「小笠原母島」を見て マルさん)
海原に 一つ飛び立つ 白い羽
(林
かわいいな きょうだいかも あいたいな
(有島
緑陰や 思いおもいの 三姉妹
(有島
おおうねり 海のうねりと おんなじだ
(正宗得三郎「磯馴松」を見て)
デイゴ咲く 南の島の 夢のあと
(佐田勝「デイゴ 沖縄の家」を見て エリンさん)
群青の空 デイゴの紅に 平和願う
(佐田勝「デイゴ 沖縄の家」を見て うさぎのココさん)
青い絵だ いやいやちがう 水色だ
(久保理恵子「記憶のはじまり」を見て ハシコウさん)
何もない 海の底から 記憶はおこる
(久保理恵子「記憶のはじまり」を見て)
島があり そこには目と手 ビビったよ
(サンドラ・ラモス「島の歴史」を見て R・Iさん)
島じゅうに 歴史が広がる 箱の中
(サンドラ・ラモス「島の歴史」を見て エマ・シモンズさん)
うらがへす 指の先まで おてもやん
(前川
祭りだよ 色んな顔が おもしろい
(小山田二郎「祭り」を見て A・kさん)
鹿と僕 いっしょにつかって いい湯だな
(山本
ふしぎな絵 なんだかとても 魅かれるよ
(山本
こんにちは ひさしぶりだね つのはえた?
(山本
白いバラ 思わず見とれ 顔真っ赤
(富田有紀子「723」を見て ILOVEJUMPさん)
白い顔 ほんのり赤く てれるバラ
(富田有紀子「723」を見て けふさん)
バラの中 ハチの気分で 探検だ
(富田有紀子「723」を見て ILOVEバスケ!さん)
打ちたいな 墨のグローブ 手にはめて
(篠原有司男「ボクシング・ペインティング」を見て 強雅さん)
夏バテも この絵を見ると 元気でる
(篠原有司男「ボクシング・ペインティング」を見て うっちーさん)
もう少し 過ごしていたい 今年の夏
(
だるい午後 宿題やれよと せつく母
(相笠昌義「夏の終わり」を見て いつもぎりぎりさん)
夏休み 楽しいけれど 終わるもよし
(相笠昌義「夏の終わり」を見て ひかるっちさん)
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