2020年8月21日号「東京1964大会その3」
最終更新日:2020年8月21日
1964年の東京オリンピックでは、開会式前日の10月9日に、聖火が東京に到着したお祝いと外国人観光客の歓迎を兼ねて、前夜祭が後楽園球場で開催されました。3万人以上の観衆がスタンドを埋め尽くす中、「東京五輪音頭」の踊りや鼓笛隊のパレードなどが行われました。
前夜祭には、本町・番場・片町から総勢40人が参加した府中囃子、その踊り手として子どもたちも出演し、会場の人々を大いに沸かせました。その様子は翌日の新聞で「府中ばやしも花そえ」の見出しとともに大きく報じられました。
当時の出演者は「大観衆と大歓声の中、府中囃子の演奏と踊りを披露したことはとても楽しく、貴重な経験でした。出演にあたって、おそろいのはんてんを作り、前夜祭への出演をきっかけに府中にも保存会を立ち上げようという機運が高まりました」と語ってくれました。
当時は、保存会はなく、囃子は各町内の青年が行っていましたが、オリンピックの前夜祭という大舞台をきっかけに、その2年後、府中囃子保存会が結成されました。当時作られたはんてんは、保存会の役員はんてんの原型にもなっています。
くらやみ祭をはじめ、市内外の様々なイベントで活躍し、昨年はラグビーワールドカップ2019のホストシティパフォーマンスに出演した府中囃子保存会は、1964年の東京オリンピックが残したレガシーとして今に受け継がれています。
前夜祭出演者の集合写真
ラグビーワールドカップ2019で披露
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