想像のお庭を作ろう
最終更新日:2022年4月5日
「アートスタジオ☆WEB」は、家庭や学校など美術館外でも楽しめる、オンラインによるワークショップ・プログラムです。
このページのほか、動画、ダウンロード資料を参考に、ぜひ自分でも試してみましょう。
講師 杉浦 藍(すぎうら あい)
こんにちは、美術作家の杉浦藍です。私は、日常風景の中にある些細な気づきを作品に転換することに興味があり、美術作品を作っています。例えば、街を歩いていると、ふと目に入る植木のことについて考えたり、窓辺に置かれている置物を見つけて、外を眺める動物の置物について考えたりしながら、作品を作っています。私は、作品を作る前にたくさん街を歩いて、街にはどんなものがあるのか、そしてどんな街なのか観察します。街にある形や色などから、いろんな発見を得ることができます。
今日は、想像のお庭を作ります。素材作りとして、街をお散歩するところから始めてもらい、周りにどんな色のものがあるのか観察をして、色を発見してもらいたいと思います。日常の中で、物にグッと近づいてみると、今まで見えなかった発見がありそうですね。そして、そこで見つけた色を素材に、自由な発想で植物を作ってみてください。
想像のお庭を作ろう
「想像のお庭を作ろう/杉浦藍」ダウンロード資料 (PDF:1,450KB)
対象
ハサミが使える年齢から
所要時間
2〜4時間程度
内容
お散歩しながら色を探し、写真を撮る。印刷した写真を素材にして、色紙で植木を作る。
材料・道具
- ハサミ 1本
- のり 1個
- テープ 1個
- 両面テープなど 1個
- 竹串 1本
- 花瓶、植木鉢、空き瓶など 適量
- 色紙(今から発見するものや風景の中にある色を、写真に撮り、プリントして、色紙として使う。サイズはA4で良い) 適量
- カメラ(スマートフォンなど) 1個
- プリンター(自宅にない場合は、コンビニなどのプリントサービスを利用して印刷する) 1個
色探しの旅
1. 散歩しながら、色を探す
- 植物を作るので、どんな色があるといいか考えながら写真を撮ると良い。
- もしくは事前に、こんな植物を作ろうとイメージしておく。
2. 見つけた色を、カメラで撮影する
- 写真はどんな風に撮ってもOK。
- 色を集めるための写真を撮る作業も、ぜひ自由な発想で。
- 思わぬところに、いろんな色や模様が入ることを楽しみながら。
- 植物なので緑に限らず、思いもよらない色を使ってみるのも面白い。
3.撮った写真をプリントする
- プリンターが自宅にない場合は、コンビニなどのプリントサービスを利用して印刷する。
- サイズはA4で良い、枚数は使いたい分を印刷する。
- プリントできたら、色紙の準備完了。
植物のつくりかた
1.色紙を葉っぱの形に切る
- どんな植物にしようか、作る前に葉っぱの形をイメージしておくと良い。
2.色紙を丸めて、枝を作る
- 細長く切った色紙を、ななめにくるくる巻いていく。
- 枝の太さも自由に。
- 竹串などを芯にして巻くと、巻きやすい。
- 巻き終わったら、竹串を抜き取る。
- 巻き終わりは、テープなどでとめる。
3.葉っぱと枝を接着する
- 葉っぱの裏側に、テープなどで枝を貼りつける。
- 葉っぱを両面にする場合は、枝を葉っぱと葉っぱの間にはさみ、のりなどで貼り合わせる。
4.表情をつける
- 枝を少し曲げてみると、植物の自然な形が出る。
- 葉っぱを半分に折り目をつけると、表情がつく。
5.分かれた枝をつくる
- 枝を2本用意する。
- 1本の枝の端に、ハサミで1cm程度の切れ込みをいれる。
- 切れ込みを開いた部分を、もう1本の好きな位置にあてて、テープやのりで固定する。
できた植物を、びんなどに生けてみよう
完成!
散歩で発見したいろんなものの細部が面白い模様となって、いろどり豊かな植物に変身しました。
植物をお部屋にかざってみよう!
水やりなしで楽しめます。
ご自宅にある植木と一緒に置いてみるのも、面白いかもしれません。
街の中にある色や形が、植物に変身することを楽しんでください。
皆さんの自由な発想で、今日ご紹介した以上のいろんな工夫ができると思います。
見たことのない植物をどんどん作って、楽しいお庭を作ってみてください♪
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できあがった作品の画像にタイトルなどの文字(キャプション)をそえて電子メールでお送りいただくと、「アートスタジオ☆WEB」ギャラリーで紹介します。なお、掲載の可否、方法、期間については、当館にお任せください(氏名など個人が特定できる情報は掲載しません)。
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電話:042-336-3371 ファックス:042-336-4856
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