近代洋画にみる夢 河野保雄コレクションの全貌
最終更新日:2013年4月20日
椿貞雄「晴子像」
府中市美術館は開館前、福島市の個人コレクター・河野保雄氏から200点の作品を譲り受けました。この全国に知られた河野コレクションは府中市美術館の収蔵作品の根幹をなし、現在も拡充を続けています。わかりやすく平明でありながら、深い味わいと音楽的な響きをたたえた近代絵画の名品たち、河野コレクションの全貌を紹介します。
コレクター河野保雄
1936年福島県福島市生まれ。家業のため商業高校に進むも、次第に文学や音楽への憧れを強くしました。地元福島で開かれた「独立美術協会展覧会」を観て絵画に感動、実業や音楽評論と並行して、美術コレクターの道を歩み始めます。1990年には福島市内に自ら「百点美術館」を創設、作品を公開しつつ蒐集を継続し、誰にも愛されるコレクションを形成していきます。
日本屈指の近代洋画個人コレクション
コレクター自ら選び、公開しつつ蒐集した河野コレクションは、総数1000点を超え、個人コレクションの枠をはるかに超えます。多くの愛好家を魅了し、著名な「
府中市美術館・福島県立美術館共同企画
コレクションの主要作品が、現在府中市美術館・福島県立美術館の両館に収蔵・寄託されています。このたび両館の共同企画によって、河野コレクションの全貌を探ります。
ひとりの青年実業家が、美術の世界のまっただ中に飛び込み、いかに苦悶葛藤して蒐集していったのか?コレクターが選びとった作品群は現代の中にどのような光を放つのか?極めて個人的な営為でもある絵画蒐集を通じて、このコレクターの個性とともに、画家たちの飾らぬ素顔、吐息や体温までを感じていただきます。
展覧会概要
会期
2013年5月25日(土曜日)から6月30日(日曜日)
月曜休館
開館時間
午前10時から午後5時(入場は4時30分まで)
観覧料
一般700円、高校生・大学生350円、小学生・中学生150円
*20名以上の団体料金は、一般560円、高校生・大学生280円、小学生・中学生120円
*未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料
*常設展もご覧いただけます
*府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料
会期中、一部作品の展示替えを行います。
主催
府中市美術館、福島県立美術館
関連企画
5月26日(日曜日)
講演会「百点美術館について」村山鎮雄(
6月2日(日曜日)
ミニレクチャー「亜欧堂
6月9日(日曜日)
ミニレクチャー「河野コレクションの前衛絵画」神山亮子(
6月16日(日曜日)
ミニレクチャー「ガラス絵の魅力」小林真結(
6月23日(日曜日)
講演会「河野保雄さんとそのコレクション」
増渕鏡子(福島県立美術館学芸員)、志賀秀孝(
いずれも午後2時 講座室 無料
ワークショップ
オープンプログラム「ごつごつ絵を描こう」
小さなお子様でもご参加いただける絵画のプログラムです。紙に粘土のような絵の具を厚塗りして、重厚感のある絵を描きます。
開催日:6月1日(土曜日)
時間:午後1時から4時(3時15分まで随時受付)
場所:創作室
材料費:100円
事前申込不要
「音のえのぐ― 見えてくるもの、聴こえてくるもの」
新しい素材との出会いをテーマとした、音楽と美術のワークショップです。3回の連続講座で、音と造形の可能性を体験します。
開催日:6月8日、15日、22日(土曜日)
時間:各回午後1時から4時
費用:1,000 円(材料費)
定員:12名 応募者多数の場合は抽選、ただしティーンズメイト(10代の参加者)を優先します
対象:小学5年生以上の方
講師:椛田ちひろ(美術家)
協力:山口恭子(作曲家)、岩崎知子(ヴァイオリン)、大熊理津子(マリンバ)
応募方法:メール(bijyutu02@city.fuchu.tokyo.jp)又はFAX(042-335-7576)で、
氏名・住所・電話番号・年齢(学年)を明記して応募
応募締切:6月1日(土曜日) 参加の可否は、6月4日(火曜日)までに美術館より返信します
「府中を描く」
府中の森公園内での写生会を行います。
開催日:6月15日(土曜日)
時間:午前10時から午後3時(雨天順延)
場所:府中の森公園
費用:300円
定員:20名
対象年齢制限なし
講師:府中洋画連盟会員
往復葉書に「府中を描く」参加希望と明記の上、住所・氏名・年齢・電話番号を記入して美術館へ。6月3日(月曜日)必着。
お問い合わせ
ハローダイヤル 電話:03-5777-8600
お問合せ
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