京都に咲いた洋画の「花」浅井 忠と関西美術院展
最終更新日:2008年1月28日
府中市美術館「秋の展覧会」プレスリリース
京都洋画百年の旅 それは、日本を感じる静かなるひととき
祇園祭、葵祭 いにしえから繰り返される年中行事もさることながら、桜、新緑、蝉時雨、紅落葉、そして雪景 四季の織りなす自然の豊かさに惹かれ、京都を訪れる旅人は年間約4,500万人ともいわれています。古きを守り新しきを入れながら育まれ守られてきた京の風情は今日も様々な表情をみせ、これからも愛され続けていくことでしょう。
今から百年前、西洋式絵画を志し、油彩画や水彩画を学んだ画家たちもまた、この京都の「美」に心を奪われていました。フランス・パリ留学中の浅井 忠は、それまで洋画研究において一歩先んじていた郷地の東京を去り、京都に洋画研究のあらたな活動の地を求めました。浅井を慕って次々と京都へと移った東京の若き画家たち(鹿子木 孟郎、都鳥 英喜、霜鳥 之彦)が、京都に関西最大の洋画研究所を「関西美術院」を創設しました。この関西美術院からは安井 曽太郎をはじめ梅原 龍三郎、須田 国太郎らわが国を代表する画家達が数多く輩出し、京都は日本的洋画発展のメッカとなっていきました。
今年3月に創立百周年を迎えた関西美術院の軌跡を約120点の作品でたどります。古都を舞台に展開して日本の洋画研究の幅と奥の深さを是非ともこの機会にご堪能ください。
会期
平成18年8月26日(土曜日)から10月9日(祝日・月曜日)
開館時間
午前10時から午後5時(最終入館は午後4時半)まで
休館日
9月4日(月曜日)・9月11日(月曜日)・9月19日(火曜日)・9月25日(月曜日)・10月2日(月曜日)
10月1日(日曜日)は開館記念無料観覧日
主催
府中市美術館
観覧料
一般800円(640円)
大学・高校生400円(320円)
中学・小学生200円(160円)
備考1:常設展料金を含みます。
備考2:()内は20名以上の団体料金。
備考3:未就学児および障害者手帳をお持ちの方は無料です。
府中市美術館 Fuchu Art Museum
〒183-0001
府中市浅間町1丁目3番地
http://www.art.city.fuchu.tokyo.jp
展覧会についてのお問い合わせ ハローダイヤル 電話:03-5777-8600
開館記念無料入館日
当館は開館6周年を迎えます。10月1日(日曜日) は企画展・常設展の観覧料が無料となります。
プレスリリース
マスコミ関係者皆様へ
平素よりお世話になります。府中市美術館では、当ホームページのとおり展覧会を行います。
何卒貴誌におきまして、当ページをご参照の上、是非ともご掲載賜りたくお願い申し上げます。
なお、写真資料につきましては、ファックスまたはe-mailにて御用命ください。データで送信が可能です。
<浅井 忠と関西美術院展>プレスリリース画像使用希望申請フォーム
掲載可能な画像
- 浅井 忠<グレーの柳>京都市美術館
- 梅原 龍三郎<三十三間堂>京都国立近代美術館
- 梅原 龍三郎<紫禁城>新潟県立近代美術館
- 安井 曽太郎<粟田口風景>京都市美術館
目次
関西美術院とは?
明治36年(1903年)に浅井 忠が開いた聖護院洋画研究所を発展させ、明治39年(1906年)に開設された関西最大の洋画研究所。今なお永続し、建物(アトリエ)もほぼ当初のまま残る。
初代院長は浅井 忠が、教授には鹿子木 孟郎、伊藤 快彦、都鳥 英喜らがつとめた。初期には足立 源一郎、黒田 重太郎、津田 青楓、梅原 龍三郎、安井 曽太郎、須田 国太郎、里見 勝蔵、林 重義、向井 潤吉ら日本を代表する多くの洋画家を輩出した。
交通案内
電車で
京王新宿線 「東府中」下車、北口から徒歩15分。または、ちゅうバス(100円、毎時05分、35分発)「府中市美術館」下車すぐ
京王新宿線 「府中」下車、ちゅうバス(100円、8番乗場から毎時00分、30分発)「府中市美術館」下車すぐ
JR中央線 「武蔵小金井」下車、京王バス(230円、15から20分)府中駅行(一本木経由)「一本木」下車徒歩2分
JR中央線 「国分寺」下車、京王バス(200円、南口1番乗場)府中駅駅行「天神町幼稚園前」下車、東へ徒歩5分
お車で
当館は、調布インターチェンジ(約3.5キロメートル)と国立府中インターチェンジ(約4.4キロメートル)のほぼ中間にあります。
市の無料駐車場(60台)は、甲州街道「東府中駅前」交差点から北に約1.0キロメートル、小金井街道「府中の森公園」交差点からは東に200メートルにあります。
駐車場から美術館へは約200メートルほど西へお歩きいただきます。また、お体が不自由な方のための当館専用地下駐車場がございますので、事前にお申し込みください。
電話:042-336-3371
おもな出品作品
浅井 忠
<武士の山狩>1905年、京都工芸繊維大学工芸資料館蔵
鹿子木 孟郎
<某未亡人の肖像>1912年、京都市美術館蔵
寺松 国太郎
<サロメ>1918年、倉敷市立美術館蔵
安井 曽太郎
<京都郊外>1923年、東京国立近代美術館蔵
梅原 龍三郎
<三十三間堂>1904年、京都国立近代美術館蔵
都鳥 英喜
<篭屋>1909年、京都市美術館蔵
国枝 金三
<栴檀の木の家>1921年、大阪市立美術館蔵
里見 勝蔵
<女>1928年、京都市美術館蔵
- 浅井 忠
- 田村 宗立
- 小山 三造
- 牧野 克次
- 松原 三五郎
- 山内 愚僊
- 河合 新蔵
- 伊藤 快彦
- 櫻井 忠剛
- 松本 硯生
- 宮永 東山
- 小笠原 豊涯
- 都鳥 英喜
- 杉林 古香
- 千種 掃雲
- 鹿子木 孟郎
- 寺松 国太郎
- 芝 千秋
- 加藤 源之助
- 津田 青楓
- 神阪 松濤
- 小川 千甕
- 榊原 一廣
- 国松 桂渓
- 澤部 清五郎
- 新井 謹也
- 霜鳥 之彦
- 間部 時雄
- 国枝 金三
- 西川 純
- 黒田 重太郎
- 安井 曽太郎
- 梅原 龍三郎
- 田中 善之助
- 足立 源一郎
- 山崎 福之助
- 須田 國太郎
- 井垣 嘉平
- 川端 弥之助
- 服部 喜三
- 十亀 広太郎
- 田中 佐一郎
- 中村 研一
- 水清 公子
- 里見 勝蔵
- 林 重義
- 国盛 義篤
- 佐竹 徳
- 錦 義一郎
- 伊庭 傳治郎
- 向井 潤吉
- 伊谷 賢蔵
- 宮本 三郎
- 松村 綾子
- 谷出 孝子
- 福井 勇
- 飯田 清毅
- 津田 周平
お問合せ
このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。
関西美術院
安井 曽太郎<京都郊外>1923年 東京国立近代美術館
梅原 龍三郎<三十三間堂>1904年 新潟県立近代美術館
