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世紀末、美のかたち

最終更新日:2011年8月17日

画像 世紀末、美のかたち

作品の「かたち」に注目しながら、世紀末の絵画や工芸作品をご覧いただく展覧会です。ルドン、ゴーギャン、ドニなどの絵画と、ガレ、ドーム兄弟、ラリックなどの工芸作品、それぞれ約40点によって、世紀末という混沌(こんとん)とした時代が生んだ造形の魅力をお楽しみいただきます。

「世紀末」という言葉の響きには、どこか退廃的(たいはいてき)な香りが漂っています。しかし、19世紀末のヨーロッパはまた、活気にあふれた時代でもありました。終末思想にも(あお)られた言いしれない不安と、楽天的な華やかさとが混ざりあい、独特の雰囲気(ふんいき)に満ちていたのです。
そんな時代、美術の世界では、新しいものを切り開こうとする動きが、次々と生まれました。「目に映るままに描く」という西洋絵画の常識に、真っ向から挑戦したルドンやゴーギャン。あるいは、「工芸」という枠をのりこえて、絵画や彫刻にも比肩するガラス器を生みだそうとしたガレ。ポスターという新しい広告に鑑賞する楽しみまでも与えようとしたミュシャ。
この時代の絵画や工芸を、あらためて見渡してみると、作品の外見がとてもよく似ているという素朴な事実に気づかされます。たとえば、ゴーギャンやミュシャの大胆にデフォルメされた有機的な色面や曲線、あるいは、ルドンやガレが光や闇を単なる自然現象としてではなく、神秘的なものとしてとらえようとした表現。それらは、同時代でなければ生まれえない「何か」を、共有しているのです。
立場も、表現手法も、背負った伝統も異なる作家たちが、未知なるものを目指した結果として、造形性で結ばれたひとつの世界が生みだされたということは、たいへん興味深いことです。それは、作家の理念や価値観をもこえた「時代のかたち」と言うべきものではないでしょうか。

注記:ポール・ゴーギャン「ナヴェ・ナヴェ・フェヌア(かぐわしき大地)」展示期間10月8日(水曜日)から11月23日(水曜日、祝日)まで

会期・開館時間

平成23年9月17日(土曜日)から11月23日(水曜日、祝日)まで
午前10時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)

休館日

月曜日(9月19日、10月10日を除く)、9月20日(火曜日)、10月11日(火曜日)、11月4日(金曜日)

観覧料

一般900円、高校・大学生450円、小・中学生200円
注記:20人以上の団体料金は、一般720円、高校・大学生360円、小・中学生160円
注記:未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は(かたは)無料です。
注記:市内の小・中学生は「学びのパスポート」で無料です。
注記:常設展もご覧いただけます。
注記:10月16日(日曜日)は開館記念無料観覧日です。

主催

府中市美術館、東京新聞
注記:本展覧会の他会場への巡回はありません。

20分スライドレクチャー

  • 日時:9月24日(土曜日)、10月8日(土曜日)、22日(土曜日)、30日(日曜日)、11月5日(土曜日)、19日(土曜日)
  • 午後2時と3時の2回(内容は同じです)
  • 会場:講座室
  • 費用:無料

展覧会講座

いずれも午後2時、講座室、無料、予約不要

第1回

  • 日時:10月2日(日曜日)
  • 内容:世紀末前夜、写実主義から印象派まで  -1850年代から1880年代
  • 講師:井出洋一郎(当館(とうかん)館長)

第2回

  • 日時:10月15日(土曜日)
  • 内容:ガラスの象徴主義、ガレの技法と表現
  • 講師:池田まゆみ(北澤美術館研究企画員)

第3回

  • 日時:11月13日(日曜日)
  • 内容:「石に描く」-画家を惹きつけた石版の魅力とは
  • 講師:杉野秀樹(富山県立近代美術館学芸課長)

第4回

  • 日時:11月20日(日曜日)
  • 内容:世紀末、美のかたち-「時代のかたち」をさぐる
  • 講師:音ゆみ子(おとゆみこ)当館(とうかん)学芸員)

お問合せ

このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。

画像 ルネ・ラリックの作品
ルネ・ラリック ブローチ 羽のあるニンフ 東京国立近代美術館

画像 オディロン・ルドンの作品
オディロン・ルドン 眼をとじて

画像 ポール・ゴーギャンの作品
ポール・ゴーギャン ナヴェ・ナヴェ・フェヌア(かぐわしき大地) 埼玉県立近代美術館

画像 エミール・ガレの作品
エミール・ガレ 好かれようと気にかける 北澤美術館

画像 アルフォンス・ミュシャの作品
アルフォンス・ミュシャ ラ・トスカ 川崎市市民ミュージアム

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