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麗しき故郷「台湾」に捧ぐ-立石鐵臣展

最終更新日:2016年6月28日

画像 甲虫/原図
《甲虫/原図》1963年~1964年

日本統治時代の台湾で活躍した油彩画家立石鐵臣(たていしてつおみ)(1905年-1980年)の展覧会を開催いたします。立石鐵(おみ)は台北に生まれ、少年期に帰国し、日野尋常小学校、明治学院中学校に学びます。幼少期は病身がちでしだいに絵画に関心を深め、鎌倉で岸田劉生(きしだりゅうせい)から、さらに東京で梅原龍三郎(うめはらりゅうざぶろう)からと、大正と昭和を代表する二人の巨匠から指導を受け、日本絵画の将来を嘱望されました。幼少期の台湾経験もあり、再び台湾にわたり絵画、民俗研究、装丁、批評活動などに幅広く活躍。台湾近代油画の重要画家、楊三郎(やんさんらん)陳澄波(ちぇんちぇんぼー)陳清汾(ちぇんしんふぇん)李梅樹(りーめいしゅ)李石樵(りーしーちゃお)廖繼春(りゃおじーちゅん)顔水龍(いえんしゅえいろん)らが、台湾最大の在野油絵団体「台陽美術協会」を創立するにあたり、ただひとりの日本人として立石鐵(おみ)が迎え入れられるなど、まさしく台湾を愛し、そして台湾から愛された画家でした。

 1945年日本の敗戦により、2年間の留用期間を経て、作品も資産も全て失っての日本への引き揚げとなり、戦後はまさにゼロからのスタートでした。台湾時代に得た細密画技法は冴え渡り、日本の細密画の最高峰に至りました。台湾での様々な出会いが、戦後日本の子供たちへ昆虫図鑑や児童書の挿絵などを通して伝えられました。再び訪れることのなかった麗しきふるさと台湾へのあふれんばかりの郷愁の念が、彼の代表作「春」にこめられました。
 またこの度の展覧会では、立石鐵(おみ)が大コレクター福島繁太郎に贈った「台湾画冊」を日本初公開いたします。ここには立石の台湾への想いが凝縮されているばかりでなく、日本統治期の台湾の世相のぬくもりさえもが濃厚に感じられます。
 台湾で活躍した立石鐵(おみ)の回顧展は、新たな日本近代絵画の幅を広げ、今後のさらなる台湾と日本との友好と互いの文化風土の特性を認め合う相互文化の豊かさにつながるものと確信し、展覧会を開催いたします。ぜひご覧下さい。

画像 台湾画冊
『台湾画冊』1962年

図録は完売いたしました。

多くの皆様にご来場いただき、大変ありがとうございます。本企画展の図録は全て完売いたしました。購入を希望される全ての方にお求めいただけない事を、心よりお詫び申し上げます。

展覧会概要

会期

2016年5月21日(土曜日)から7月3日(日曜日)まで

休館日

月曜日

開館時間

午前10時から午後5時(入場は4時30分まで)

観覧料

一般700円、高校生・大学生350円、小学生・中学生150円

注記:20名以上の団体料金は、一般560円、高校生・大学生280円、小学生・中学生120円
注記:未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料
注記:常設展もご覧いただけます
注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料

主催:府中市美術館 
後援:台北駐日経済文化代表処台湾文化センター
協力:一般財団法人 台湾協会

関連イベント

日曜スライドトーク

展覧会の見どころを学芸員が説明いたします。
毎週日曜日 午後2時から20分 講座室 無料 事前申込み不要

特別ギャラリートーク

「父、立石鐵臣について」
講師:立石光夫(ユザワヤ芸術学院学院長)
6月19日(日曜日)午後2時30分から 企画展示室 展覧会観覧券が必要

講演会1 

「台湾近代美術と立石鐵(おみ)
講師:森美根子(台湾近代美術史家)
6月5日(日曜日)午後2時30分から 講座室 無料 事前申込み不要

講演会2 

「立石鐵(おみ)という画家」
講師:志賀秀孝(当館学芸係長) 
6月26日(日曜日)午後2時から 講座室 無料 事前申込み不要

ワークショップ1 「細密画に挑戦!(水彩画編)」

内容:水彩画で細密画に挑戦します。
日時:6月18日(土曜日)午後1時~4時  
講師:立石雅夫(女子美術大学名誉教授)
注記 定員に達したため、申し込み受付を終了しました。

ワークショップ2「細密画に挑戦!(アクリル画編)」

内容:アクリル絵の具で細密画に挑戦します。
日時:6月25日(土曜日)午後1時~4時  
講師:石田淳一(画家)
注記 定員に達したため、申し込み受付を終了しました。

ワークショップ3 「平面は、立体に、そして空間へ イメージを彫刻する」

内容:絵を飾ると部屋の雰囲気が変わるように、「絵」は、周囲の空間を彫刻しているともいえます。音楽を聴いて生まれ出た何気ないイメージを講師との対話を通じ、自由に実体化してゆきます。
日時:6月11日(土曜日)午後1時~4時  
講師:森豪男(デザイナー、武蔵野美術大学名誉教授)

*ワークショップ1~3いずれも 
場所:美術館創作室/料金:100円(材料費)/参加資格:1と2は高校生以上、3はどなたでも/募集人数:20名(先着)/応募方法:往復ハガキ、Fax(042-335-7576)、メール(bijyutu02@city.fuchu.tokyo.jp)で受付。住所、氏名、年齢とご希望のワークショップ名を書き、府中市美術館「ワークショップ」係へ。

オープンワークショップ 「ハガキ細密画に挑戦」

内容:本物や図鑑をみて昆虫などなんでも細かく丁寧に描き、できたハガキを美術館に送ってください。展示室ロビーの壁に貼り付け会期中展示いたします。
画材はなんでも可。サイズは葉書サイズ(縦横自由)。絵を描いた面に、年齢(学年)、氏名もしくはペンネームも書いてください。返却希望者は、切手を貼った返信用封筒を同封してください。5月21日より受付開始し、最終日まで展示いたします。応募多数の場合は展示の入れ替えを行います。
送付先:〒183-0001 東京都府中市浅間町1-3 府中市美術館「細密画」係

お問合せ

このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。

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