大小島真木公開制作プロセス
最終更新日:2018年2月19日
公開制作72大小島真木「万物の眠り、大地の血管」の制作プロセスをご紹介します。
11月3日(金曜日・祝日)
壁面にはケント紙を貼り、床には白く塗装したシナベニヤを敷き詰めて、真っ白な空間を準備しました。床面に小さな作品や物を星座のようにおいていきます。その一つから、鉛筆や水彩絵の具を使って描き始めました。
キャンバス作品に手を入れる大小島さん。
小さな作品から絵が広がっていきます。
11月5日(日曜日)
絵が広がり始めました。色鉛筆や水彩絵の具を使って、描き込んでいきます。お客さんがときどきのぞきます。
絵が空間に広がっていきます。
色鉛筆に絵具で加筆します。
11月10日(金曜日)
空間全体に下書きのような線が広がってきました。巨人のような肋骨が見えています。色鉛筆や水彩絵の具に加えて、スプレーも使います。
眠るヤマネコの絵と頭蓋骨の絵がつながりました。
壁と床をつなぐように背骨が描かれています。
11月12日(日曜日)
背骨と肋骨から腕の骨格が伸びてきました。巨人が横たわっているように見えます。お客さんも近づいて作品をのぞき込んだりしています。
骨の形を描き加えていきます。
立体感が出るように描き足します。
11月19日(日曜日)
人体の胸骨・肋骨がはっきり見えてきました。床面の描き込みも広がっています。お客さんも興味深くのぞいています。
床に広げられた全体のエスキース。
一人黙々と制作を続ける大小島さん。
11月26日(日曜日)
床の描き込みが広がってきました。途中で子どもが中に入って石を動かしたりします。稲穂の束を持参しました。
床面の描き込みを広げていきます。
子どもが中に入って遊んでいます。
12月3日(日曜日)
描き込みが続きます。絵の中に置かれた石なども増えています。奥の壁面にも手が入ります。子どもたちも遊びに来ました。
床に並べられた画材の一部。
床面に筆を入れる大小島さん。
12月9日(土曜日)
床面に絵の具を使って絵が広がっていきます。子どもたちもたくさんのぞいていきます。ボランティアスタッフの説明会もありました。
床にアクリル絵の具で描きました。
ボランティアに説明する大小島さん。
12月10日(日曜日)
ワークショップ「育つドローイング Growing drawing」に幅広い方が参加しました。レクチャーのあと公園へスケッチに行き、創作室では画用紙に大小島さんの動物の絵や写真などをコラージュして作品を作りました。
親子で制作する方もいました。
お互いに完成作品を見せ合いました。
12月17日(日曜日)
奥の壁面などに手を入れていきます。高い部分も脚立を使って描き加えます。ボランティアへの説明もありました。
床の絵には石やサンゴがおかれています。
制作の発想について説明する大小島さん。
1月13日(土曜日)
空間全体の描き込みが進みます。いよいよ追い込みです。来場者も多く会話もはずみます。
さまざまな岩石やサンゴなどをおいています。
正面の壁も描き進みました。
1月14日(日曜日)
完成目前です。子どもたちが中に入って遊んだり、お客さんが多く訪れます。
来場者のいる中でも描き続きます。
いよいよ完成も近づいてきました。
1月27日(土曜日)
最後の制作を行い、完成しました。人間の姿がよりはっきり浮かび上がってきました。自然からできている人類を暗示しているようです。
奥の壁に手が描かれています。
大きな人の姿が見えます。
2月18日(日曜日)
アーティストトーク「絵の進化は、螺旋(らせん)の如く」を開催しました。大小島さんは、今回の公開制作の意図、これまでの歩みを作品の画像や動画とともに語ります。最後に図書室で展示中のアーティストブック『ウオルド』を読み聞かせしました。
画像を映しながら解説します。
アーティストブックを紹介する大小島さん。
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