冨長敦也公開制作プロセス
最終更新日:2018年9月4日
公開制作74 冨長敦也「Love Stone Project - Fuchu」の制作プロセスをご紹介します。
7月21日(土曜日)
早朝、ハート形に彫刻した3つの石を運び込みました。赤い石(イラン産)、白い石(イタリア産)、黄色い石(旧ユーゴスラビア産)、です。石を白いトレーと台座に乗せ、配置を決めて、作業を始めました。
これまでの写真を壁に貼っています。
キックオフイベントに人々が集まりました。
7月22日(日曜日)
一番粗い120番の紙やすりで磨いていきます。さまざまな人が公開制作室を訪れて石を磨きます。
3つの石がおかれている様子。
紙やすりで赤い石を磨きます。
7月28日(土曜日)
石磨きを続けます。お年寄りから子どもまでさまざまな年齢の人が訪れます。家族連れも目立ちました。
中央奥におかれた黄色い石。
右手においた白い石を磨く冨長さん。
7月29日(日曜日)
紙やすりが120番から、より細かい240番に変わりました。石を磨いていくと色味が少し濃くなり、模様がはっきりとしてきます。
ホワイトボードに書かれた紙やすりの使用計画。
だれでも磨きやすいように椅子がおかれています。
8月10日(金曜日)
引き続き、240番の紙やすりで磨きます。作家の不在時にも多くの人が立ち寄って磨いていくので、用意した紙やすりが減っていきます。
磨いてくれた人に渡している「石のたね」
大人も子どもも参加してくれます。
8月11日(土曜日・祝日)
紙やすりの番数を上げて、400番で磨き始めます。いろいろな方が会場をのぞいて、石磨きをしていきます。
みんなで一つの意思を磨きます。
興味をもって立ち寄る方々に説明します。
8月12日(日曜日)
400番での石磨きが続きます。お盆に入り、家族で来場する方も増えてきています。
紙やすりの番数が早く上がりました。
水で濡らすと光沢が出てきました。
8月14日(火曜日)
800番の紙やすりで磨き始めました。石の色が次第に深く濃くなっていくのがわかります。
赤い石の色も濃くなってきました。
子どもたちもたくさん磨きに来てくれています。
8月15日(水曜日)
1500番の紙やすりを使い始めました。石の表面の光沢が目立ち始めます。完成へと近づきました。
番数が変わるたびに磨きに来る方もいます。
紙やすりが1500番に繰り上がりました。
8月31日(金曜日)
3000番の紙やすりにアップしました。磨くことで一段と石の表面の光沢感が出てきます。追い込みです。
表面の光沢が増してきました。
最終日は布で磨くことになりました。
9月1日(土曜日)
仕上げにダイヤモンドチップ入りの最も肌理の細かい6000番のやすりを用います。会期末で来場者も増えています。
参加者に配る「石のたね」を増やします。
いろいろな方が訪れて磨いていきます。
9月2日(日曜日)
最終日です。水の入っていたバットを取り去り、石を直接題材にのせ、布でからぶきします。3つの石の配置を調整して、展示が完成しました。講座室では、アーティストトーク「アートと人と社会をつなぐ」を開催し、石磨きをした方々にご参加いただきました。
布で白い石を磨く冨長さん。
黄色い石も輝きを増しています。
講座室でのアーティストトークの様子。
磨き上げた石で展示が完成しました。
完成作品《Love Stone Project -Fuchu》
縦34cm×横53cm×高さ19cm
縦47cm×横42cm×高さ18cm
縦55cm×横31cm×高さ21cm
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