公開制作86 馬塲稔郎
最終更新日:2024年1月19日
「animalier(アニマリア) 白いキリンの夢」
「白いキリン」を知っていますか。彫刻家の馬塲稔郎にとってそれは、創作の中でふいに現れた想像上の動物でした。ところが、アフリカでの目撃情報によって、希少ながらも実在することを知って、馬塲は自身の想像物が現実化するという不思議な経験をします。以後、ますます重要なモティーフとなった「白いキリン」を、今回改めて大型の木彫で制作します。木という素材に寄り添った技術と技法を丁寧に用いて、木彫の魅力を紹介するとともに、動物の似姿に込めた馬塲の思いを解いていきます。
会期中に「木彫道場」と称して、3回連続のワークショップを開催します。公開制作室と隣接する創作室が木彫のスタジオとして一般開放され、創造の場が共有されます。
馬塲稔郎「High tension」2015年 個人蔵
開催概要
会期
2023年4月15日(土曜日)から7月9日(日曜日)
休館日
月曜日(5月1日は開館)、5月8日(月曜日)から19日(金曜日)
場所
公開制作室
公開制作
公開制作
正午から午後5時
4月15⽇(土曜日)、23日(日曜日)
5月6日(土曜日)、7日(日曜日)、21日(日曜日)、28日(日曜日)
6月3日(土曜日)、4日(日曜日)、11日(日曜日)、25日(日曜日)
作品展示
6月27日(火曜日)以降は、完成作品と近作を展示公開します。
7月1日(土曜日)、2日(日曜日)、8日(土曜日)、9日(日曜日)午後1時から5時は、
当館普及員によるガイドがあります。
その他の時間はガラス越しにご覧になれます。
ワークショップ
ワークショップ「木彫道場」
日時
4月29日(土曜日)、5月27日(土曜日)、6月24日(土曜日) 3回連続
午後1時から4時
対象
中学生以上、原則全回出席できる方
定員
12名
費用
2000円(材料費)
内容
馬塲さんは、自身のスタジオほかさまざまな場所で木彫ワークショップを行なっている、ベテラン講師でもあります。今回は、公開制作と並行するようにして、公開制作室の隣の創作室で、3回の木彫ワークショップを開催します。
一辺10から15センチの角材(ヒノキを予定)から、動物を彫り出します。どの動物のどのような姿を彫るかは、講師と相談して決めます。初心者の方も歓迎です。使用する道具一式は美術館で用意します。ご自分の彫刻刀を持参することもできます。
申込方法
4月14日(金曜日)まで(必着)に、往復はがき(1人1枚)に、住所、氏名(ふりがな)、年齢、電話番号、返信用宛名を記入して、当館「木彫道場」係へ/電子申請可
アーティスト・トーク
7月1日(土曜日)午後2時から
講座室 60名 無料 予約不要
「三位一体(イヌ、サル、キジ)」2019年 個人蔵
作家紹介
馬塲稔郎(ばばとしろう)
1980年東京都府中市生まれ。府中市在住。2003年明星大学日本文化学部生活芸術学科卒業、2004年明星大学造形芸術学科木材造形研究生修了。卒業後、動物をモチーフに木彫シリーズ「animalier」を開始し、個展やグループ展で定期的に作品発表を続けている。スタジオを「馬塲彫刻研究所」と名づけ、ワークショップや展示スペースとして活用、地域に開いている。
近年の主な展覧会に、「馬塲稔郎 木彫展 とりたち」(2019年 とりときハウス/東京・府中)、「ぽっかりあいた森の中」(2021年 さいたま市プラザノース/埼玉)、「きって展」(2018年 郵政博物館/東京)など。
https://animalier.jp/(外部サイト)
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