公開制作89 手嶋遥
最終更新日:2024年6月1日
Open Studio Program 89 Haruka Teshima
まだ見ぬ、小さな山について:About a Small Mountain Yet to be Seen
《小さな山の入口(部分)》 2024年
日本画家・手嶋遥の制作は、自然を歩き回って目線を変えながら、何枚もの小さな風景スケッチを描くことに始まります。そしてできあがるのは、こまかに震える水面や揺らめく植物の影などが何層にも重なった画面です。その画面は、刻々と移りゆく長い時間の集約と、彼女がそこにいたであろう静かな気配を伝えます。そこで私たちは、自然の風景がほんの一瞬目を逸らしているうちに消えてしまうほど儚いものであることや、一か所にとどまっていることでしか見ることのできない姿があることを思い出すのです。
今回の公開制作にあたり手嶋遥は、府中市美術館ちかくにある浅間山を絵にします。住宅街に現れる小さな山で過ごす時間を、木々の間に浮かび上がる空間や枝先の繊細な造形として描きとめます。作品には、初夏の山と向き合った時間が日を追うごとに満ちていくことでしょう。山の中にひとりになって初めてみることのできる風景を、画家の視点でどうぞいっしょに辿ってみてください。
会期
2024年4月20日(土曜日)から2024年7月7日(日曜日)
時間
午前10時から午後5時
休館日
月曜日(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火曜日)から5月17日(金曜日)
場所
府中市美術館1階 公開制作室
観覧料
無料
公開制作日時
いずれも正午から午後5時まで。
4月20日(土曜日)、24日(水曜日)、28日(日曜日)
5月3日(金曜日祝日)、4日(土曜日祝日)、5日(日曜日祝日)、22日(水曜日)、26日(日曜日)
6月1日(土曜日)、9日(日曜日)、15日(土曜日)、19日(水曜日)
作品展示
6月22日(土曜日)以降は、完成作品と近作を展示公開します。
■当館普及員によるガイド
6月22日(土曜日)、23日(日曜日)、29日(土曜日)、30日(日曜日)
7月6日(土曜日)、7日(日曜日)
午後1時から午後5時は当館普及員によるガイドがあります。
その他の時間はガラス越しにご覧になれます。
個展「日読|Almanac」(2020年、府中市美術館市民ギャラリー)での展示風景 撮影:加藤貴文
ワークショップ「あるく、みる、あつめる、つなげる 小さな絵をつなげて、大きな絵を作ろう」
公園を歩いて色々なものを観察し、小さな絵を描き集めます。それらをつなぎ合わせて、大きな絵を作ります。
■日時 5月25日(土曜日)午後2時から午後4時
■場所 府中市美術館1階 公開制作室・創作室ほか
■対象・定員 小学生10名
■参加費(材料費) 300円
■講師 手嶋遥氏
■申し込み方法〈申込期間終了しました〉
◎往復はがきでの申し込み 5月9日(木曜日)締切(必着)
往復はがき(1人1枚)に、住所・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号・返信用宛名を記入して、当館「大きな絵」係へ。
(府中市美術館:〒183-0001 東京都府中市浅間町1-3)
アーティストトーク
これまでの作家活動を紹介し、また今回の公開制作をふりかえります。
■日時 7月6日(土曜日) 午後2時から
■場所 府中市美術館1階 講座室
■定員 60名/先着順/予約不要/当日会場まで
■費用 無料
開催内容は都合により変更になる場合があります。
手嶋 遥(てしま はるか)
1992年山口県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻日本画コース修士課程修了。地形環境や風土に関心を持ち、様々な土地を歩く体験を日本画材を用いて作品にしている。主な個展に、「日読|Almanac」府中市美術館市民ギャラリー(東京/2020年)、「あめつち|Wetland」ギャラリーなつか(東京/2021年)、「風配図|Wind Rose I 2」コートギャラリー国立・多摩信用金庫地域貢献スペース(東京/2023年)などがある。
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