石川卓磨公開制作プロセス
最終更新日:2026年2月3日
2025年12月20日から始まった公開制作。ここでは、その過程をご紹介します。
1月25日
前回の制作日に配置した物や写真も、日を追うごとに少しずつ移動したり/消えたり/姿を変えたりしているようです。壁に貼られていた立像の写真は腕の部分がなくなり、胴体のみ縦にまっすぐ残りました。新しい写真も増え、説明書きのような哲学的な文章が添えられています。ホワイトボードに貼られた図面は、公開制作室を描いたものでしょうか。黄色で塗りつぶされており、資料として机に置かれている図録の黄色と、また写真に写りこんだ金箔の色と呼応して目に飛び込んできます。
1月18日
机の上には、ぽつんと不思議な形の陶器があります。灰色のようなベージュのような色合いで、手のひらに収まるくらいのサイズです。丸みを帯びているので、今にも転がってしまいそうです。よく見ると割れており、何かの欠片かもしれません。部屋をぐるっと見渡すと、その陶器が写った写真が壁に貼られていました。写真の中の陶器は、府中市の地図の上に置かれています。そして写真の足元に置かれた椅子の上には、「航空写真測量に基づく府中の森公園及び周辺都市環境の多層的景観構造分析:軍事遺構から都市の緑の心臓部へ」とタイトルのついた資料が載っています。それぞれのイメージを組み合わせて想像を膨らませると、陶器が遺物のようにも見えてきました。
1月4日
公開制作室内には写真や資料が少しずつ増えていきます。何を撮っているか特定しやすいのは、美術館周辺に設置されている彫刻作品を撮影した写真でしょうか。立像を分割するように撮った写真は、壁に貼られ、もとのように組み合わされています。また美術館正面にある若林奮の彫刻作品《地下のデイジー》を真上から撮影した写真は、彫刻作品が地面に設置されていることを再現するように、床に置かれています。
12月27日
部屋に点々と貼られた/置かれた作品は、不思議な状況を写しています。プリンターの試し刷りのように見えるもの。葉っぱをピンセットで裏返し、葉脈を見せるようにしている手を撮影したもの。中には、府中市美術館の外壁に三角屋根の影が映りこんでいる写真もありました。
12月25日
道具と作品の搬入が終わり、いよいよ公開制作がスタートです。部屋には、一見すると風景を写したかのような写真がいくつか並んでいます。制作に使用するであろうプリンターは、大きな存在感をはなっています。ガラスの壁にはグレーのパネルが設置され、作品を貼る準備ができました。

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