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石子順造的世界 美術発・マンガ経由・キッチュ行

最終更新日:2011年11月14日

画像 石子順造的世界

昭和40年代を疾走した、あまりにまじめ過ぎた野次馬の軌跡!!!!!

美術評論を主軸としながら「表現」と呼ばれる領域を生活者のレベルから具体的に捉えようと試み、いわゆる「美術」を超えてマンガや演劇、芸能、果ては誰も気にとめない「ガラクタ」の(たぐ)いにまで論の対象を広げた評論家、石子順造(いしこじゅんぞう)(1928年~1977年)。
美術館としては例外的にひとりの評論家を取り上げ、きわめて多岐にわたるその視点を紹介するとともに、石子(いしこ)の眼を通じて1960年代から1970年代にかけての、ひいては日本の文化を眺め、見直します。

1 美術 〈表現の近代〉を撃つ!
1965年、30代も後半を迎えた石子(いしこ)順造は美術評論家として実質的にデビュー。猛スピードで同時代の美術論に邁進(まいしん)します。
展示冒頭では、石子(いしこ)が論じた作家たちを紹介し、石子(いしこ)が企画に関わった「トリックス・アンド・ヴィジョン展」(1968年)を最新の調査をもとに一部再現します。

2 マンガ 「青い目」を開く作家たち
石子(いしこ)のデビュー期はマンガブームが起こった時代と重なります。生活に密着した表現を求めてマンガを論じ、そこに批評眼(「青い目」)を見て取った石子(いしこ)。特に劇画や『ガロ』誌に寄稿した作家に注目しました。
伝説の作品、つげ義春(よしはる)「ねじ式」原画全一話分を初公開。

白土三平(しらとさんぺい)水木(みずき)しげる、林静一(はやしせいいち)など数々の漫画家たちを紹介します。

3 キッチュ 匿名表現のかなたへ
石子(いしこ)の本領発揮となる活動期後半を集約するのがキッチュ論です。「まがいもの」「通俗物」などと訳される「キッチュ」は定義の難しい用語ですが、石子(いしこ)は造花や銭湯の背景画といった幅広い民衆の表現をこの用語でひとくくりにして論じ、「近代」が切り落としてきた表現から「現代」を照射しようと試みます。
まがまがしくもにぎやかな展示にご期待ください。

注記:本展覧会の他の会場への巡回はありません。

展示期間・開館時間

平成23年12月10日(土曜日)から平成24年2月26日(日曜日)まで
午前10時から午後5時まで(入場は午後4時半まで)

休館日

月曜日(1月9日は開館)、12月29日から1月3日まで、1月10日

観覧料

一般700円(560円)
高校生・大学生350円(280円)
小学生・中学生150円(120円)

注記:( )内は20名以上の団体料金
注記:未就学児及び障害者手帳をお持ちの方は(かたは)無料
注記:常設展もご覧いただけます
注記:府中市内の小・中学生は「学びのパスポート」で無料

特別上映・岡部道男監督作品一挙公開

嗚呼幻想のアングラ映画。

「貴夜夢富」には石子順造(キャンプにはいしこじゅんぞう)が出演!
いずれも午後2時から3時半まで。
講座室、無料、予約不要。

1月15日(日曜日)

「クレージー・ラブ」(1968)

1月22日(日曜日)

「天地創造説」(1967)
貴夜夢富(キャンプ)」(1971)
「少年嗜好(しこう)」(1973)

1月29日(日曜日)

「歳時記」(1973)
「回想録」(1980)

トークイベント

いずれも午後2時より、講座室、無料、予約不要。

12月23日(金曜日・祝日)

  • 「21世紀だョ!石子順造」
  • 松井茂(まついしげる)(詩人)、粟田大輔(あわただいすけ)(美術批評)、成相肇(なりあいはじめ)(府中市美術館学芸員)

1月14日(土曜日)

  • 「石子順造は、キッチュ列車に乗って!」
  • 谷川晃一(たにかわこういち)(画家)、上野昴志(うえのこうし)(評論家)

1月21日(土曜日)

  • 「アートの消えるところ」
  • 中沢新一(なかざわしんいち)(人類学者)、椹木野衣(さわらぎのい)(美術批評家)

2月19日(日曜日)

  • 「はぐれ評論家順造派」
  • 成相肇(なりあいはじめ)(府中市美術館学芸員)

お問合せ

このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。

画像 石子順造の肖像
石子順造 1970年 撮影:堀川紀夫

画像 赤瀬川原平の作品
赤瀬川原平 大日本零円札

画像 林静一の作品
林静一 怨霊血染めの十字架

画像 招き猫

画像 世界堂の広告
世界堂の広告

画像 大漁旗
「石子丸」大漁旗

画像 石子順造の似顔絵
似顔絵(赤瀬川原平画)

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