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キスリング モンパルナスの華

最終更新日:2008年1月30日

画像 <スウェーデンの少女、イングリッド>
<スウェーデンの少女、イングリッド>1932年 プティ・パレ美術館(ジュネーヴ)

モイーズ・キスリング(1891から1953)は、エコール・ド・パリを代表する画家のひとりです。エコール・ド・パリの画家たちは、20世紀初頭に、ヨーロッパ各国からパリのモンパルナスに集まり、享楽的なボヘミアン生活を送ったことで知られます。キスリングも、ポーランドの古都クラコフにユダヤ人の仕立屋の息子として生まれ、19歳で故郷を離れ、芸術の都であるパリへ出ました。そして、エコール・ド・パリのなかでも早くから世に認められたキスリングは、「モンパルナスの王」とよばれる花形画家となったのです。

エコール・ド・パリの画家の作品は、モディリアーニに代表されるような、悲劇的な人生や異邦人の悲しみを反映したかのような哀感をひとつの特徴とします。しかし、キスリングの作品には、ユダヤ人としての運命や哀愁が画面に漂う作品ばかりでなく、画家の「描く喜び」や「生きる喜び」が強く感じられる感覚的で官能的な魅力があります。パリに出たばかりの若いキスリングは、当時最新のスタイルであったセザンヌ風の画風や、キュビスム風の作品に傾倒しましたが、やがて古典絵画へと立ち返ることで、自身の画風を築きあげ、人気画家としての地位を築きました。堅牢な構成や、つややかな絵肌といった古典絵画に学んだ要素を、華麗で濃密な独自の表現の中にたくみにとり入れたのです。内から光を発するような裸婦の白い肌、ぬらりとした感触を思い起こさせる魚、つやつやと光る果物の表面。執拗に描き込まれた細部は、写実的でありながらも、どこか非現実的な世界をつくり出しています。

本展では、エコール・ド・パリの画家のなかにあって、ひときわ異彩をはなつ画家キスリングの世界を、初期作品から絶筆の油彩作品まで60点によってお楽しみいただきます。日本では、およそ15年ぶりとなる回顧展です。

「美しい裸の娘は私に喜びを、彼女を愛したいという思いを、幸せな感情をよびさます。私は、ポーズする彼女の背景の布や地が、私の喜びの表現であってほしいと思う・・・」(キスリング)

図版は全て、プティ・パレ美術館(ジュネーヴ)蔵 copyright ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2007

会期

10月13日(土曜日)から11月18日(日曜日)

休館日

毎週月曜日

開館時間

午前10時から時午後5時
(最終入場は午後4時半)

観覧料

一般 800円(640円)
高校生・大学生 400円(320円)
小学生・中学生 200円(160円)

備考1:()内は20名以上の団体料金
備考2:未就学児および障害手帳等をお持ちの方は無料
備考3:府中市内在住・在学の小中学生は「学びのパスポート」を提示すると無料
備考4:常設展もご覧いただけます

主催

府中市美術館
日本経済新聞社

後援

フランス大使館

協力

エールフランス航空

企画協力

ブレーントラスト

キスリング展図録の通信販売は、残部僅少につき、終了しました。なお、電話などでのお取り置きはできません。ご了承ください。

関連講演会

「キスリングと日本」

11月3日(土曜日・祝日)
午後2時から
美術館講座室にて
聴講無料 予約不要
講師: 山村 仁志(当館副館長補佐)

お問合せ

このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。

画像 <魚(ブイヤベース)>
<魚(ブイヤベース)>1931年

画像 <サン=トロペでの昼寝(キスリングとルネ)>
<サン=トロペでの昼寝(キスリングとルネ)>1916年

画像 <ブロンドの少年>
<ブロンドの少年>1937年

画像 <女優エディット・メラの肖像>
<女優エディット・メラの肖像>1932年

画像 <花束>
<花束>1931年

画像 <女優アルレッティの裸像>
<女優アルレッティの裸像>1933年

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