多摩川で多摩川からアートする
最終更新日:2009年9月15日
多摩川で/多摩川から、アートする
アートの現場としての多摩川
観光芸術研究所から球体写真まで1964―2009
大竹敦人「水面/拾集 多摩川」2006年 府中市美術館蔵
現代美術と多摩川の意外な関係をご存知でしょうか。
1960年代以降、前衛美術は美術館や画廊などの既存の空間から、都市や自然へ飛び出しました。この東京・神奈川という大都会の住民にとって身近な自然河川である多摩川は、作品の発表や制作の舞台になることで、数々の美術品誕生に関わってきました。
本展では1964年に日野市中央線
会期
2009年9月19日(土曜日)から11月3日(祝日)
注記:9月21日・10月12日を除く月曜日、9月24日(木曜日)・10月13日(火曜日)は休館。
開館時間
午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)
観覧料
一般600円、高校生・大学生300円、小学生・中学生150円
注記:20人以上の団体料金は、一般480円、高校生・大学生240円、小学生・中学生120円です。
注記:未就学児及び障害者手帳等をお持ちの
注記:府中市内の小学生・中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料観覧できます。
注記:常設展もご覧いただけます。
主催
府中市美術館
協賛
有限会社アクティブアーツ
出品作家
観光芸術研究所
中村 宏
立石 紘一
高松 次郎
蔡
郭
柴田 敏雄
山本
日高 理恵子
マコト フジムラ
大竹
中村宏「観光帝国」1964年 横浜美術館蔵
柴田敏雄「東京都西多摩郡奥多摩町」2006年
courtesy of Yumiko Chiba Associates/ ZEIT-FOTO SALON
関連企画
講演会「観光芸術研究所とは?」
- 日時 9月19日(土曜日)午後2時
- 会場 講座室
- 定員 先着60人
- 費用 無料
- 講師 中村 宏氏(画家)
- 申込み 当日直接会場へ
講演会「山中信夫とその時代」
- 日時 9月26日(土曜日)午後2時
- 会場 講座室
- 定員 先着60人
- 費用 無料
- 講師 堀 浩哉氏(作家)
- 申込み 当日直接会場へ
講演会「蔡國強 と府中丸玉屋小勝 煙火店 」
- 日時 10月24日(土曜日)午後2時
- 会場 講座室
- 定員 60人
- 費用 無料
- 講師 鷹見明彦氏(美術評論家)・
小勝 則孝氏(丸玉屋小勝 煙火店 ) - 申込み 当日直接会場へ
出品作家によるアーティストトーク
- 日時 9月27日(日曜日)、10月12日(祝日)午後2時
- 会場 2階企画展示室
- 費用 無料(企画展観覧料が別に必要)
- 内容 9月27日(日曜日)は山本
糾氏 (写真家)と日高 理恵子氏(画家)、10月12日(祝日)は柴田 敏雄氏(写真家)と大竹敦人氏 (美術家)が自身の作品について解説 - 申込み 当日直接会場へ
郭仁植 ドキュメント素材ビデオ上映会
- 日時 10月17日(土曜日)午後2時
- 会場 講座室
- 費用 無料
- 協力 西 達男
- 申込み 当日直接会場へ
ギャラリートーク
- 日時 11月3日(祝日)午後2時
- 会場 2階企画展示室
- 費用 無料(企画展観覧料が別に必要)
- 内容 展示作品の解説
- 講師 府中市美術館学芸員
- 申込み 当日直接会場へ
ワークショップ「サイトシーイングバスカメラで府中の風景再発見!」
日程
10月10日(土曜日)・11日(日曜日)・12日(祝日)
時間
午前10時から午後4時の1時間間隔(正午を除く)
注記:10月10日(土曜日)は午前11時からです。
注記:各回約20分です。
会場
府中市美術館北側特設バス停
定員
各回先着20人
注記:参加者多数の場合は整理券を発行します。
費用
無料
内容
佐藤
企画協力
佐藤
協力
京王バス、武蔵野美術大学芸術文化学科
申込み
当日直接会場へ
注記1:雨天時も実施します。
注記2:未就学児は保護者の同伴が必要です。
ワークショップの詳細ページへ
出品作家略歴
中村 宏
1932年 静岡県に生まれる
1951年 日本大学芸術学部美術学科入学
1955年 砂川での米軍基地拡張反対闘争に取材した《砂川五番》制作
1964年 立石 紘一とともに「観光芸術研究所」を設立、第1回展を多摩川で行う
2007年 個展「中村宏・図画事件1953―2007」(東京都現代美術館・名古屋市美術館)
立石 紘一
1941年 福岡県に生まれる
1963年 武蔵野美術大学短期大学芸能デザイン科卒業
1964年 中村 宏とともに「観光芸術研究所」を設立、第1回展を多摩川で行う
1968年 ペンネームをタイガー立石に改名、漫画家として活動
1969年 イタリアへ移住
1982年 帰国。立石 大河亞に改名し、コマ割絵画やテラコッタの作品を制作
1998年 死去
高松 次郎
1936年 東京都に生まれる
1958年 東京藝術大学美術学部絵画科卒業
1963年 赤瀬川
1968年 第34回ヴェネツィア・ビエンナーレに出品
1969年 多摩川で《石と数字》を制作
1980年 「現代の作家2 高松次郎・
1998年 死去
2004年 個展「高松次郎 思考の宇宙」(府中市美術館・北九州市立美術館)
山中 信夫
1948年 大阪府に生まれる
1969年 多摩美術大学絵画科油画専攻入学。大学闘争の渦中、授業を全く受けないまま中退
1970年 美術家集団「美共闘 REVOLUTION 委員会」結成。翌年同会のプロデュースにより「川を写したフィルムを川に映す」を実行
1979年 第15回サンパウロ・ビエンナーレに出品
1982年 ニューヨークで死去
1987年 「現代美術になった写真」(栃木県立美術館)で回顧展が行われる
蔡 國強
1957年中国
1981~85年 上海演劇大学美術学部に学ぶ
1986年 来日(1995年まで)府中市の丸玉屋
1995年 渡米
1999年第48回ヴェネツィア・ビエンナーレ「国際金獅子賞」受賞
2008年 北京オリンピックの開閉会式芸術監督
回顧展がグッゲンハイム・ミュージアム(ニューヨーク)など世界巡回
柴田 敏雄
1949年 東京都に生まれる
1974年 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専門
1975年 ベルギー文部省より奨学金を受け、ベルギーのゲント市、
1979年 帰国
1992年 第17回木村
2008~09年 個展「ランドスケープ 柴田敏雄」(東京都写真美術館)
奥多摩湖や多摩川周辺を含む日本各地の風景を、独自の構図で切りとる
山本 糾
1950年 香川県に生まれる
1974年 武蔵野美術大学商業デザイン科卒業
2002年「傾く小屋」に出品(東京都現代美術館)
多摩川近くに20年近く住んでおり、今回多摩川の撮り下ろしを発表する
日高 理恵子
1958年 東京都に生まれる
1983年 武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業
1985年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻修了
1995―96年 文化庁芸術家在外研修員としてドイツ滞在
アトリエ近くの調布市八幡宮の木々を描いている
マコト フジムラ
1960年 アメリカ・ボストンにて生まれる
1983年 ペンシルヴェニア州バックネル大学卒業
1986年 文部省国費留学生として来日、東京藝術大学日本画科に研究生として入学
1992年 東京藝術大学大学院日本画科博士後期
2003年 ホワイトハウス文化担当顧問(2009年まで)
一時住んでいた二子玉川をシリーズ化して描いている
大竹 敦人
1970年 東京都に生まれる
1997年 東京藝術大学大学院美術研究科修士
2006年 「第3回府中ビエンナーレ 美と価値」に出品(府中市美術館)
独自に開発した球体カメラ・写真に多摩川の15か所の風景を閉じこめる
お問合せ
このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。
山中信夫「川を写したフィルムを川に映す」1971年
立石紘一「汝、多くの他者たち」1964年 千葉市美術館蔵
山本糾「小作取水堰IV」2009年
日高理恵子「空を見上げてVII」2008年