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山水展

最終更新日:2009年4月3日

山水に遊ぶ-江戸絵画の風景250年

 美しい山や川、湖、そして海。自然の風景は、日本美術の大きなテーマのひとつでした。やまと絵の優美な景色、あるいは、文化の源として憧れてきた中国の絵にならった、日本人にとっては空想的とも言えるような風景が、長く描かれてきました。そして江戸時代、そうした伝統が根づいていたことは言うまでもありませんが、同時に、新たな外来文化や人々の生活・思想の変化が、風景を描くことに広がりをもたらしたのです。
 例えば、江戸時代中期になると、身の回りの景色が絵として楽しまれるようになりました。風景の絵に新鮮みを求める動きのひとつと言えますが、伝統的な美のかたちと融合させるための工夫は、近代の風景画とは違った魅力を生んでいます。個性を自覚し表現しようとする動きからは、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)曾我蕭白(そがしょうはく)らのような、風景の描写に個性を託す画家が登場しました。また、作品が描かれた動機も実に色々です。自然の中での暮らしを歌い上げた絵、神仏への祈りから生まれた絵、旅の叙情や物語の情緒を味わう絵、あるいは、渡ることの叶わない異国への憧れを形にした絵。作品のひとつひとつから、「江戸時代びと」たちが風景に対して抱いた気持ちがいかに多様であったかが伝わってきます。
 この展覧会では、江戸時代のさまざまな画家たちが描いた風景の絵をご覧いただきます。その表現の多彩さは、例えば、百人の画家がいれば百通りだと言ってもよいでしょう。曾我蕭白(そがしょうはく)の山水画の傑作として知られる重要文化財「月夜山水図屏風」や、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の稀少な風景画「石灯籠図屏風」をはじめ、狩野(かのう)派、やまと絵、円山四条(まるやましじょう)派、文人画、洋風画、浮世絵など、江戸絵画を代表する画家、画派の作品の勢揃いです。江戸時代の奇と迫力、そして清々しさにみちた光と空気を、ぜひ会場で体感してください。

なお、本展覧会では多数の作品の展示替えを行いますので、ご来場の際はご注意ください。
展示替予定についてはページ最下部の「展示替えリスト」をご参照ください。

会期

平成21年3月20日(金曜日・祝日)から5月10日(日曜日)まで

休館日

月曜日(5月4日をのぞく)、5月7日(木曜日)

開館時間

午前10時から午後5時まで(入場は4時30分まで)

観覧料

一般600円、高校生・大学生300円、小学生・中学生150円
注記1:20名以上の団体料金は、一般480円、高校生・大学生240円、小学生・中学生120円
注記2:未就学児及び障害者手帳等をお持ちの方は無料
注記3:常設展もご覧いただけます
注記4:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料

主催 府中市美術館 本展覧会の他会場への巡回はありません。

2回目は半額となります

観覧券には、2回目(翌日以降)の入場が半額になる割引券がついています(本展の会期中1回限り有効)。

20分スライドレクチャー 

4月5日以降の毎週日曜日 午後2時と3時の2回 講座室 無料

ギャラリートーク 

4月3日(金曜日)、4月17日(金曜日)、5月1日(金曜日)午後2時から。観覧券が必要です。

展覧会講座「江戸絵画の風景を楽しむ」

3月28日(土曜日)「楽しい江戸絵画」安村敏信(板橋区立美術館館長)
4月11日(土曜日)「江戸絵画の風景に遊ぶ」金子信久(府中市美術館学芸員)
4月25日(土曜日)「ヨーロッパの風景画と江戸時代の山水画」音ゆみ子(府中市美術館学芸員)
いずれも午後2時から。講座室にて、無料。

子ども向けイベント「山水探検隊!」

会期中随時
展覧会を見ながら「探検隊ワークシート」のクイズに挑戦。観覧料が必要ですが、府中市内の小中学生は、「府中っ子学びのパスポート」で入場できます。年齢制限はありませんので、大人の方の参加もお待ちしています。

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お問合せ

このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。

画像 佐竹曙山の作品
佐竹曙山「湖山風景図」秋田市立千秋美術館蔵

葛飾北斎の作品
葛飾北斎「不二図」

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