春の江戸絵画まつり ふつうの系譜 「奇想」があるなら「ふつう」もあります─京の絵画と敦賀コレクション
最終更新日:2020年5月14日
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、5月6日(祝日)までとしていた休館を延長し、6月1日(月曜日)まで、全館休館いたします。
これにともない「ふつうの系譜」展は閉幕となりました。
再開を楽しみにしてくださっていた皆様には、ご期待に添うことができずに申し訳ありません。
原在中 《嵐山図》 敦賀市立博物館蔵 前期展示
岸駒 《猛虎図》 敦賀市立博物館蔵 後期展示
いま、江戸時代の画家の中で、伊藤
しかし考えてみれば、「奇想」という魅力は、「そうではないもの」、つまり「ふつう」があって初めて成り立つのかもしれません。
実際、
敦賀市立博物館には、300点を超える江戸時代から近代にかけての絵画コレクションがありますが、
これまで、府中市美術館でもその一部を展示してきましたが、今回の「春の江戸絵画まつり」では、同館の全面的な協力を得て、選りすぐりの作品およそ100点をご覧いただくことにしました。
冷泉為恭 《忠考図》 敦賀市立博物館蔵 前期展示
美術はすべて「驚き」です。奇想の作品のように、呆気にとられたり気持ち悪かったりすることもあれば、きらきらした美しさにときめいたり、あるいは、穏やかな夢心地を味わえる絵もあります。描き手たちは、一枚の平らな画面の上に、見た人の心をさまざまに動かすための技術や工夫を込めてきたのです。
「奇想」への注目によって「ふつう」になってしまった江戸時代の「きれいなものづくり」ですが、そこには、豊かな歴史と美の手法が生きています。そんな「ふつう」の魅力を知れば、奇想も、そして「日本美術史」という更なる広い世界も、もっともっと輝いて見えることでしょう。
ぜひ「きれいなもの」を見に、春の江戸絵画まつりへお出かけください。
展覧会概要
原在中 《菊に鶏図》 敦賀市立博物館蔵 後期展示
会期
2020年3月14日(土曜日)から5月10日(日曜日)まで
前期 3月14日(土曜日)から4月12日(日曜日)まで
後期 4月14日(火曜日)から5月10日(日曜日)まで
作品の大幅な展示替えを行います。
詳しくは当ホームページでご案内します。
休館日
月曜日(5月4日は開館)
開館時間
午前10時から午後5時(入場は午後4時30分まで)
観覧料
一般700円(560円)、高校生・大学生350円(280円)、小学生・中学生150円(120円)
注記:( )内は20名以上の団体料金。
注記:未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料。
注記:常設展もご覧いただけます。
注記:府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
2度目は半額!
観覧券をお求めいただくと、2度目は半額になる割引券が付いています(本展1回限り有効)。
主催
府中市美術館
円山応挙 《狗子図》 敦賀市立博物館蔵 前期展示
長沢蘆雪 《紅葉狗子図》 敦賀市立博物館蔵 後期展示
展覧会講座
ふつうの系譜─江戸絵画の「美しさ」を見渡す
金子信久(当館学芸員)
4月4日(土曜日)
午後2時(90分程度)
当館講座室 無料
本イベントは中止となりました。
トークイベント
語って楽しむ「ふつうの系譜」
加藤敦子(敦賀市立博物館学芸員)、金子信久(当館学芸員)
5月2日(土曜日)
午後2時から(90分程度)
当館講座室 無料
スライドを見ながら、作品の魅力や絵画の歴史の面白さについて、敦賀市立博物館学芸員と当館学芸員が語ります。
本イベントは中止となりました。
20分スライドレクチャー
毎週日曜日
午後2時 当館講座室 無料
各回とも内容は同じものになります。
中止のお知らせ
新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため、中止いたします。
子ども向けイベント「ふつう探検隊!」
会期中随時
展覧会を見ながら「探検隊ワークシート」のクイズに挑戦。観覧料が必要ですが、府中市内の小中学生は、「府中っこ学びのパスポート」で入場できます。年齢制限はありませんので、大人の方の参加もお待ちしております。
展覧会チラシ
展示予定表
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お問合せ
このページは文化スポーツ部 美術館が担当しています。